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大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)


弊社取締役製造部長 岡村 博が、平成24年度『大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)』の1人として認定されました。

大阪府では優秀な技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、もって技能者の地位及び技能水準の向上を図ることを目的とし、昭和45年より「なにわの名工」表彰制度が創設され、これまで1,708名の方が認定表彰されています。

去る平成24年11月27日(火)にハイアットリージェンシー大阪で開催された大阪府職業能力開発促進大会において、平成24年度のなにわの名工に、電気・機械分野の七名中の一人として当社の岡村博が認定されました。
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なにわの名工 岡村 博 の 技能と功績

当社の取締役製造部長 岡村博は、ゲージ(工業用模範)の製造に20余年従事し、その後、当社の主要製品が工作機械周辺機器(治具)へ移行するのに伴い、治具の組み立て調整を担い、金属の精密加工と機械の組み立て調整技術の2分野で極めて優れた技能を有している。

治具の製作は、所謂「一品料理」であり、同じ機械を作ることはないと言っても過言ではない。
とりわけ近年主流になりつつある4軸制御・5軸制御治具の組み立てについては「本体」と「ゆりかご」の「芯出し作業」に高度な技術が要求されるが、豊富な経験智から毎回要求される仕様と精度を満たしている。

加工精度 ±1000分の1ミリメートルの名人芸

ゲージ(工業用模範)は金属の「板の厚み」「円筒の外径」「リングの内径」を求める寸法に対し、最も厳しい精度で「±1000分の1ミリ」で加工する技術が求められる。
岡村は五感を駆使(加工時の音、火花、におい等)し、早くからこの技術を習得した。
現在では、この技能を発揮する機会は少なくなったが、機械組み立て技能の基礎となっていることは言うまでもない。

手順書が通用しない一品料理の治具組み立てを豊富な経験でさばく匠技

治具の組み立て調整というのは、単に組立図通りに組み立てていけば事足りるという訳ではない。
例えば、治具部品の一つ一つは部品としての寸法精度は満たしているが、それらを積み重ねている過程で機械全体としては誤差が生じてくる。あるいは部品の瑕疵が見つかったりもする。岡村はそんな時に最良の対応策を講じる技能を確立している。
近年は治具にインデックステーブルやシリンダー等の油圧機器を組み込む方法が主流になっているが、外部配管を施す場合には「切り粉の掃け」を考慮しなければならず、技術とセンスで最良の配管位置を選定する。
更に治具本体(鋳造品)に内部配管を施す方法では作動テストの段階で「圧力漏れ」が稀に発見される。
彼はこのような場合でも、本体を再製作することなしに対応する技術を有し、当社の重要なノウハウとして確立されている。

自動車産業の高効率化に寄与

治具の最終ユーザーの多くは自動車製造会社である。自動車部品で「金属を削ってつくる」という場面では必ず治具が必要となってくる。即ち鋳造品や鍛造品の素材を、工作機械を用いて切削加工するが、この時に工作機械のテーブルに素材を固定する装置が必要である。
大量生産であるから毎回「同じ位置に」「強固に」作動・固定することが求められる。このような高精度の治具を専門に製造する会社は思いのほか少なく、彼と同等レベルの技術者はさらに少ないと思われる。

日本の技術力の高さを世界に発信

工作機械や治具の分野においては、日本が世界最高位にある。
昨今、新興国の躍進が目覚ましいと言われるが、それらの国の自動車工場で稼働しているのは日本製の生産ラインである。この分野における日本の地位は「牙城」と言ってもよく、その地位たらしめているのは、我々技術者だと自負している。